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4.132018
世界が認めた!?最近話題の”台湾コーヒー”
台湾コーヒー農園視察レポートvol1
“クオリティの高いコーヒーが生産されている”と
コーヒー通の間で、最近話題の台湾コーヒー。
昨年末から「台湾のコーヒーを見てみたい!
できればクオリティが良くて、鮮度の高い豆を
農園から直接買い付けしたい!」と考えていました。
念願叶って3/30〜4/8で台湾をぐるりと回って
素晴らしいコーヒーに出会い
農園から直接買い付けることができました。
買い付けた豆をご紹介する前に、
「そもそも台湾コーヒーでコーヒー採れるの?」
「どんな特徴があるの?」
ということを改めてご紹介していきたいと思います。
そもそも台湾でコーヒーが採れるの?
コーヒーの産地といえばブラジルやコロンビアなどが有名ですが、実は台湾もコーヒーの産地であることをご存知でしょうか?
コーヒーは“コーヒーベルト”と呼ばれる赤道から北緯、南緯それぞれ25度以内のエリア生産が可能な農産物です!
(画像:SACRED Grounds/http://sacredgroundsorganic.com/tag/coffee-belt/)
小さくてわかりにくいのですが、台湾中南部はギリギリこのコーヒーベルトのエリアに入っています。
台湾といえばタピオカティーや高山茶などの台湾茶のイメージが比較的強くあり、
コーヒーを栽培しているということはあまり知られていませんよね。
台湾の中南部では温暖な気候が1年中続いており、
気候区分上では「熱帯モンスーン気候」になるんです。(なんか意外ですよね^^;)
これはブラジルなどのコーヒー産地大国と同じで、
非常にコーヒー栽培に適した気候であるといえます。
今のところほとんどが国内消費で
日本を含む海外にはあまり輸出されておらず、産業としては発展途上ですが、
世界中のコーヒー通も評価するほどで、「知る人ぞ知る幻のコーヒー」として、ひそかに注目を集めています。
意外と長い伝統があった!台湾コーヒーの歴史とトリビア
台湾におけるコーヒー栽培は実は歴史が深く、
17世紀にオランダ人によってコーヒーの苗木を
持ち込まれたのが始まりといわれています。
その後、20世紀に入って日本が統治している時に本格的に
栽培に着手し、何と昭和天皇に献上するほどの
良質なものを作っていたんだそうです!
地理的にも近いだけに、深く日本が関わっていたんですね。
その後、外国産のコーヒーが安く大量に輸入されるようになって以降は盛んではなくなりましたが、
2000年頃に海外の大手コーヒーチェーンが台湾に進出したことをきっかけに、
台湾国内でコーヒーブームが起こり、それに伴って再び台湾コーヒーへの関心が高まってきました。
今やアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)の公認カップ審査員を招いて
品評会を開催するなど、かなり本格的な盛り上がりをみせています。
そして今回、本当に運よくこの世界最大級のスペシャルティコーヒー組織
“アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)”の世界コーヒーランキングで2009年に11位になった農園の生豆を買い付けることができました!
また後日紹介したいと思います。
台湾コーヒーの代表的な銘柄をご紹介!
そんな中で、今回私が買い付けの対象としていた銘柄をレビューしてみます。
お店に出しますので、気になるのがあれば、ご来店ください^^
阿里山コーヒー(販売予定)
上品な香りがするウーロン茶で有名な阿里山茶で有名な阿里山ですが、阿里山コーヒーもまた非常に質が高いものです。
柔かな甘味とフルーティーで主張しすぎない酸味。苦味も抑えめで、口あたりがまったりとして非常に飲みやすく感じられるはずです。
クセがなく、コーヒーが飲みなれていない方や、苦味が強いコーヒーがあまり好きじゃないという方におすすめです!
大武山コーヒー(販売予定)
阿里山から南に150kmほどの位置にある大武山。
土壌や土地柄をよく知っている原住民と一緒にコーヒーを作ってる農園もあるとのこと。
口の中にほんのりと甘い香りが広がりますので、ミルクや砂糖は入れずにブラックでどうぞ!
東山コーヒー(今回買い付けできず)
台南市の郊外に位置する東山というところで栽培されております。
このあたりも色々な作物が作られており、土壌がいいのでしょうか。
こちらの有機栽培が中心で、生産面積が150ヘクタールしかない
希少なコーヒーです。
結論:台湾で採れる豆はどれもしっかりと生産管理されていて
とてもクオリティが高い(=どれも香り高く、素晴らしい味です)
そして生産面積が狭く、とても希少価値が高い。
いずれも特徴として、スッキリと飲みやすくまろやかなもの、というところが共通点としてあります。
甘いものと一緒に飲んでもよし、そのまま香りを味わうのもよし、しっかりと存在感のあるコーヒーです。
日本人の味覚と合うのでしょうか、どれも本当にスペシャルティコーヒーらしい美味しさです。
台湾コーヒー農園視察vol.1はここまで!
近日中にvol.2で今回買い付けた豆のご紹介をしていきたいと思います(^^)